平成14年3月31日、シンガポール現地時間17:15、スイスエア182便はシンガポール・チャンギ国際空港C4ゲートに到着した。
これで、私が9年間使い続けてきたスイスエアの最後となりました。

良く「なんでスイスエアが良いの?」と質問される。確かに、サービスの面ではスイスエアを勝る所もあるし、日本線に投入されているMD11のビジネスクラスのリクライニング角度が浅く、昨年まで実施されていたJALとのコードシェアではJALのシートの方が良かった。私が9年間使い続けてきたには訳がある・・・

ちょうど平成4年の2月、私は日比谷の航空会社のカウンターに「世界一周航空券」について聞きに回っていた。当時まだ世界一周航空券に関する情報は少なく、それにインド発が安いと聞いたのだが今のようにインターネットが無い時代です、自分で足を使って回るのがてっとり早かったのだ。
当時は、現業職場で非番があったので平日を有効活用できたのも幸いして、何社か回っているうちに、ほとんどのカウンターでも対応の良い返事は帰ってこなかった。
当時、世界一周航空券と言うとUA/BA(今では面白い組み合わせ)とNW/KLそしてDL/DQ/SRが御三家(?)だった。BAなんか「日本では発券出来きません」ってオッカナイお姉さんに言われて、ヨーロッパ系はみんなこうなのかな?と言う印象をもって、最後に日比谷パークビルに向かいました。まずAIに行くとかなり詳しく教えてくれAIもなかなか良いなぁと思いながら、最後にスイスエアに寄ってみた。

入ると一番右端に座っていたYさんが対応してくれ、丁寧に色々と教えてくれた。早速予約まで入れて貰い、SRで発券する事に決めた。
これがSRとの付き合いの始めでした。多分、この時の対応によってはSRを使う事は無かったかも知れない。インド発と言う安いチケットにも関わらず丁寧に対応して頂いたYさんにはその後にも、RTW発券でとてもお世話になりました。

私の初フライトは、その年の5月ボンベイからチューリッヒまでのフライトでした。その時はB747-357M(コンビ)でした。離陸後はドリンクとサンドイッチだけのサービスだった。翌朝の朝食ではコーヒーカップのとってが平べったい形で飲みにくく、変なデザインだなぁと思いなが飲んだのを覚えています・・・
この後はフライトログはこちらにありますが、コードシェアを含めて71フライトになった。

意外と日本線の利用が少ないのです。なんせ成田→チューリッヒはJLとのコードシェア1回、SR機材で1回の2回と言う少なさです(笑) この間にも、いろんな航空会社乗ってみました。DL,SQ,JL,CX,CI,CO,NW.UA,KL,NH,AFなどなど。
機内食については、機内で出すのだから限度があるし、機内食についてはあんまり期待はしない様にしている(と言っても不味いのは嫌だが)。確かに機内サービスでもSRを上回るサービスをしているキャリアもあった。
主にDL/SQ/SRのRTWを使っていたので、良くSQに乗れていいね。と言われる事があったが、SQとSRが両方飛んでいる区間などでもSRを利用していた。無論、Quliflyerのマイルを貯めると言う理由もあったが、乗っていてなんとなく気持ちが良いのです。乗っていて落ち着くんですよね。
SQのようになんか押し付けがましいサービスよりもSRのような要点を押さえているサービスの方が好きなんです。

 そして、発券カウンターでの対応が、いつも安く(?)て面倒なRTWを使う私にも丁寧な対応をして貰えるのもファンになった要因でしょうね。
私達が結婚式をスイスで挙げたのも当時、発券カウンターで面倒を見ていただいたTさんに教えて頂いた教会でした。
ホームページを設けた理由は、私が会社でインターネットの担当になり、ホームページを簡単に作れる事を知り、平成6年にTRAVAIRを開設しました。最初は旅客機の写真をメインにしていました。 当時まだ日本ではまだ企業がホームページを開設した位で新聞に載った時代で、ユーザも少なければHPも少ない時代でした。なにか面白いページを作ろうと思っていたら、アメリカには、某社のファンサイトやらその会社をこき下ろすホームページがあったのです。
 同様なページは日本では無かったので、それならファンページを作ってみようかと思って作ったのが今のファンページです。当時はまだ日本支社のページが無かった時代なので、なんとかんくファンページと言うより、時刻表とかサービス案内的なページでした。
1999年に発生したSR111のアクシデントの際には、会社の仕事をサボり(?)情報集めを行い、HPに掲載した事で多くの方からメールを頂きました。

 昨年秋の運航停止の際も多くの方からメールを頂き、スイスエアにファンの方が多く、情報を寄せて頂きました。お陰でかなりの情報を多くの方に伝えられ、ホームページを通じて情報提供を出来きました事はみなさんにお礼いたします。
そして、今回新会社に移行しましたが、私は新生スイスを応援します。なぜならスイスの土壌にはスイスエアの土があり、そこにクロスエアの土が入るのですから良い土壌が出来る筈ですから・・・。