[日時]:2月11日(水)
[場所]:シドニー富士丸
[ねらいもの]:外洋底釣り(ヒラマサ、シマアジ等)
[釣果]:渋谷の雄さん−ヒラマサ1(62cm)、へんなタイ1、リリース類多数
自分−リリースサイズ多数のみ
シドニー2日目は待望(?)の底釣りです。
真夏なので、大型が上がることは少ないそうですが、シマアジやヒラマサが喰ってくるそうです。前日、金園さんからシドニー沖に大根があってその中心を「ピーク」というポイントがあると聞いていたので、そこを攻めたいとリクエストしたのです。
今日は、金園さんは双胴船チャーターのお客さんが入っているので、我々だけで船をチャーターすることになりました。
今日は9時出船と遅めの出発です。昨日のトローリングの疲れもあったのでこれは嬉しかったです(笑
ハーバーブリッジの付け根あたりの桟橋に行くと、船がやってきました。
今日の船の名前は「オフシュア号」、キャプテンはステーブ、 56才だそうだ。
7年前まで奥さんと2人で小さなレストランを経営していたそうで、リタイアして船を持ったそうです。
金園さん曰く、つい去年まで「シマノ号」でしたが、シマノオーストラリアの豪州人マネージャーとケンカしてしまいましたので名前を変えたらしく、 来年は「DAIWA号」になるかも知れません。
7年前に金園さんが会社を辞めて、釣りの商売を考えていたとき、整備士兼マーリン釣りキチのジョンとレストラン経営に疲れていたクルージング好きのステーブと意気投合して、チャータービジネスを始めるきっかけになったそうです。
金園さんが彼らの船の株主(3分の1程度ですが)になり、日本人を含むアジア人マーケットは金園さん、白人客は彼がオペレーションする形で現在に至っているそうです。
我々が乗り込むと出船します。綺麗な船でちゃんと生け簀まであります。
渋谷の雄さんは、泳がせをやるので、エサのアジを確保に向かいます。マンリーの街が望める湾口の水深15mタチのポイントに着くと魚探に反応があります。
ステーブがアンカーを入れてる間に、仕掛けの準備です。
湾内なので、PE4号の両軸リールに日本から持ってきたサビキをセットします。オモリは船にある「大」を1個付け針には冷凍イワシを小さく切った身エサをつけ投入します。
しばらくすると、「クック」とアジからのアタリがあり、追い食いさせようと少し待つとバレテしまった。これじゃ追い喰いさせないで上げたほうが良さそうだと言うことになり、どんどん上げてアジを確保する。
しばらくして、今度はサビキに、イシモチに似た顔の「テーラー」と言う魚がかかります。こいつは結構走り回ります。エサになるか判りませんが一応キープして、ある程度釣れたので、いよいよ外洋にでます。
波は昨日より落ち着き2m〜3m程度です。ピークまで45分走るのでその間に仕掛けのセットです。道具は金園さん愛用の道具を借りており、ダイワのPE6号の両軸リールにインナーのワンピ(と言う表現がよかどうか???)、仕掛けは外房用フラッシャーサビキ(幹8号、ハリス6号)を半分の3本針にして、スタンバイ。渋谷の雄さんは、持ってきた愛用のリールをライトトローリングロッドに付け、泳がせの準備をしています。エサは冷凍イワシのぶつきりです。
ポイントに到着して反応を探していますが、ステーブは潮が早いような事を言ってます。アンカーを打って、投入です。
オモリは2つ付けているけど、どんどん流され水深50mあるか無いかの所なのに80m出ても着底せず、90m前後でようやく底に着いた感触です。しばらくして直ぐにオモリが浮いてしまい、100m近くまで出されてしまいます。これじゃ電動が必要だと思いながら、流し替えをするので巻き上げます。
2流し目はいくらかは潮が緩いようで、60m位で着底。しばらくするとエサ取りのアタリです。このポイントはエサ取りの小魚を食べにヒラマサやシマアジ、さらにはマリーンまでやってくる屈指のポイントなんで力が入りますが、潮が早すぎ、直ぐにポイントから外れてしまいます。
ステーブは釣りにならないと判断して、移動を告げます。ひいこら巻き上げてみるとカワハギみたいな奴が着いていました。なんか色彩がグロッポイです(笑
ピークを離れ、岸よりにどんどん進みます。約20分程で「ボンダイビーチ」沖に到着です。沖と言ってもビーチは目の前です。湘南のシロギス釣り的な感覚でしょうか?
アンカーが入り、準備が整った所で投入してみます。
エサ取りのアタリに続いて、鮮明なアタリ。この感触がいいですねぇ〜、いつ大物が来ても大丈夫なように、ドラグはゆるゆるなので時折巻けません。大した引きでも無いからドラグを締めて巻くと、オーストラリア名物「ゴウシュウマダイ」の登場です。しかし、型は小さくて25cm程度と規程の30cmに満たないサイズでリリースです。
こっちでは、マダイは雑魚扱いらしくあまり釣りたがらないようです、それもその筈、入れ喰い状態で釣れるのですから
残念ながら、今日は小潮と潮回りが良くなくリリースサイズばかりですが、渋谷の雄さんの竿に大物が掛かったようで良い感じで竿がしなってます。良形のマダイかと思いきや、上がってきたのはなんかクロっぽいメジナみたいな感じです。顔つきはブダイみたいで、タイみたいね体型です。ステーブにタモ取りしてもらい計測すると40cm程です。「GOOD JOB!」と言ってるけど食べられるんか?こいつは???
マダイの方は強い引きを見せながら上がってくるけどリリースサイズばかり。すると、潮が止まったのか喰いが悪くなったところで、移動。
今度は、サウスヘッドに近い場所、イメージ的には城ヶ島沖みたい場所で再開。潮が少し流れているようです。
エサ取りのアタリは頻繁にあります。しかし、本命のアタリはなかなか無いのです。
そう言えばシマアジが釣れないねぇ〜と話をしていると、渋谷の雄さんが出している泳がせの竿の様子がおかしい。
巻くと重いのだけれども、生体反応は無いと言ってるのでゴミかなんかかなぁ〜と言って巻き上げてみると、なんか茶色ぽいゴミ・・・いやイカだあぁ!
うわーすっげーでっけい!!!
<<< こいつがイカ!
4か5kgはあるんじゃない? こいつ食べれるの?と聞くとステーブは渋い顔。そんじゃリリースしようと言うことになり、さよーなら!
今度は、自分の竿にもガツーンとアタリがあったがハリス切れ。マサかシマアジなんかだろうと思っていたら、渋谷の雄さんにそいつが掛かった!。 良い引きを見せながら上がったのは65cm程のヒラマサでした。
よっしゃ、と気合いを入れて張り切るがエサ取りのアタリのみ、渋谷の雄さんは再びヒラマサを掛けている。しかしこれは、55cmとリリースサイズなのでさよならです。
その後、自分にも強いアタリが来たが直ぐにバレてしまった。
たまーに。エサ取りのカワハギみたいのやカサゴみたいのが釣れるが、すべてリリースする。
そろそろ時間だと言うのでSTOP FISHING。残念ながらキープサイズを上げる事は出来なかった。 渋谷の雄さんが泳がせの竿を片づけると、またもや「重い!」。またイカかなーと言って上げるとまたもや、イカのお化けでした(笑
湾口なので、桟橋までそんなに時間はかからない。 明日もこの船チャーターしようかと渋谷の雄さんと話会う。明日は、金園さんの方は8名の外洋釣り希望のお客さんが入っているけど、多分湾内の釣り(お客さんが釣りに慣れてないと湾内にするらしい)になるから、ステーブの船で外洋を攻めたいねと話しているうちに、オペラハウスの前を通り過ぎ、桟橋に到着。
既に、金園さんは戻って来ていて我々を迎えてくれた。
明日もチャーターしたい旨を金園さんに伝え、ステーブに話して貰い、明日の出船を7時半と決め、ステーブと別れ、金園さんとホテルに戻る。
帰りの車の中で、馬鹿でかいイカの話をすると、「えー、なんでリリースしちゃったの!?」と言われてしまった。金園さん曰く、あのイカはアオリイカのお化けと言うか近類で美味しいらしく、金園さんの奥さんもタイとかヒラマサは持って帰ってこないでと言われるけどイカは別らしい。それは惜しい事をしてしまった。
ホテルに戻り、夜に近くに日本料理屋「さなかや」で金園さんと渋谷の雄さんで釣った魚をつまみに釣り談義が遅くまで繰りくりひろがれたのでした。
(底釣り編その2に続く)
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