・2月12日(金)シドニー富士丸 外洋底釣り 加藤さんからのレポート


[日時]:2月12日(金)
[場所]:シドニー富士丸
[ねらいもの]:外洋底釣り(ヒラマサ、シマアジ等)
[釣果]:渋谷の雄さん−大型ヒラマサのバラシ、リリース類多数
自分−ヒラマサ2本、リリース類多数

シドニー3日目、最終釣行日です。昨晩は3人で釣った魚を食べながら22時過ぎまで釣り談義に花が咲いたのでした。
今日は、昨日と違うポイントを狙う事になり、そこは30cmオーバーのアジがエサ取りで一杯いるけど、そのアジを狙ってヒラマサが回ってくる場所らしく、期待充分です。
朝7時に金園さんに迎えに来て頂き桟橋に向かいます
さすがに3日間連ちゃんで船に乗るのは堪えていて朝起きるのが辛かったです。それに引き替え金園さんは、商売ながらホントにタフです。
桟橋到着すると、計ったようにステーブの船がやってきた。「グッモーニン」と挨拶をし、船に乗り込みいざ出船です。

金園さんは、お客さんを迎えにホテルに向かいます。
朝日に輝くベイブリッジにオペラハウスを、こう眺める日本人観光客は少ないだろうなぁ〜(笑
まずは、泳がせ用のアジを釣る為に、昨日と同じポイントに向かいます。昨日と同じサビキを付けて準備します。
魚探の反応の探して、アンカーを打ち船が安定したところで開始です。
冷凍イワシを3枚に降ろして1cm程の幅に切った切り身を針につけて投入し、アジが掛かるのを待ちます。
残った頭と尻尾は砕いて寄せエサとし海に放り投げるます。

しかし、昨日と違いアジからのシグナルはやって来ません。ステーブが、コーヒーでも飲みながらやろうやと言い、コーヒーを湧かしてくれます。潮はかすかに動いているのですが、アジの喰いは悪く1時間近く粘って、テーラー位しか釣れないのでした。
ここでのアジを断念して、ポイントで大きなアジを釣ってそいつをエサにしようと言うことなり、ポイントに向けて移動します。

今日の外洋は3日間でもっとも凪ぎで波も1m程です。太陽も出てなんとなく、真夏のような感じです。
ポイントまで30分程かかるので、仕掛けの準備です。昨日は6号ハリスを切られた ので、幹12号ハリス10号の現地仕掛け、それも「がまかつのサビキ仕掛け」でパッケージも日本語そのままで現地釣具屋で売られているのです。でもそんなごつい仕掛けのサビキは関東では目にすることは無いですね
ポイントは、シドニーの北寄りにあるデーホワイと言う街の近くで、まあ、茅ヶ崎沖って感じでしょうか。
魚探の反応を見つけアンカーを打ち、START FISHING!

しかし、昨日と打って変わって、底につけばうるさい程エサ取りのアタリがあるのに、アタリが全然ありません。
撒き餌を投げると、そのまま真下に落ちていくので潮が流れて無いようです。
こりゃ昨晩、金園さんが言っていた年数回ある「凪ぎ倒れ」の話が頭を過ぎる・・・
金園さんから、投入後3分経ってもアタリが無い場合はエサが無いと思えと聞いているので3分毎に上げてみるが、エサは付いたままでかじられた様子もない。
しばらくすると、小さなアタリがあって、上げてみると、カサゴみたいのが釣れていた。
3人で苦笑しながらこいつは、リリースだなぁとさよならする。

ステーブが移動しようと告げ、アンカーを上げ再び、反応を探す。しばらく走ると大きな魚が山のような反応が写った。ここだ!と言うことで、アンカーを降ろしてやってみるが、どうも魚の機嫌が良くないようで、金園さんが、腐るほど大アジが釣れるって言ってたのになぁ・・・

しばらくして、ここのポイントも見切りをつけさらに沖に走り、水深35m程のポイントで再開。今度は潮を流れていりようで、底立ちを取るとエサ取りのアタリが結構くる。
これは良い傾向だと思っていたら、ガツーンとアタリがあち、緩めていたドラグが滑る。「おーきたぞ!」とポンピングしながらドラグを締めて巻き上げ開始!ハリスも太いからガンガン巻き上げると、上がって来たのはヒラマサ。
タモ取りして早速計ると、62cm。おーキープサイズや。早速ステーブが活き締めします。さすがに、金園さんと仕事してるだけあって、ちゃんと「活き締め」を知ってます。

すると、今度は渋谷の雄さんのドラグが唸りを上げます。
それも相当な大型が掛かったようです。ドラグを締めてもどんどん出されます。
去年、NZで釣った10kgオーバーのヒラマサみたいな感じです。
しかし、道糸は出される一方でほとんど巻けず。100m出されたことろでハリス切れ。 多分、根に入られてしまったようです。
「くっそー泳がせのリールだったら取れたかもなぁ。」と渋谷の雄さん。大物釣り師の目が変わり、泳がせの竿をスタンバイです。

その後は、なぜか自分だけ好調で、リリースサイズのヒラマサに、昨日渋谷の雄さんが釣ったへんなタイを釣りあげます。
やっぱり、シマアジがこないなぁと首を捻っていると、またもや、ヒラマサのアタリです。60cm位などちょうど、ワラサを釣ってる感じに似ています。若干引きが強いですが、ハリスが太いので安心して巻けます。逆に6号とか8号とかだとハラハラ感があってもっと面白いかも?
つり上げて計測してみるとちょうど60cm。キープサイズです。

比奴をつり上げたところで、金園さんと約束した時間です。後ろ髪を引かれる思いでポイントを後にします。
さて、釣ったヒラマサは持って帰ろうかな。今日の夜は渋谷の雄さんの友人と一緒に食事をする事になっているので食べられないし。
んじゃ、1匹ならそんなに重くないし持って帰れそうだから、エラと腹を出して持ち帰るように準備する。

30分程で桟橋に到着する。すると金園さんが待っていて、今日の釣果を聞くと、なんとマリーンが釣れたと言ってるではありませんか!
湾の入口でカツオ用のトローリングを流していたらヒットしたそうで、なんとPE8号でつり上げたそうです。さらに湾内で小型シマアジ多数でお客さん大喜びだったとか
それに比べて、我々の釣果はと言うと・・・やっぱり、金園さんには魚を引きつけるなんかがあるんじゃ無い?と思う二人であった。

ホテルへの帰りに持ち帰り用の発砲スチロールを探すので、マリーンを上げて疲れている金園さんに無理言って、探しにスーパーに行って捨てある発砲と氷をゲット。
大きい発砲だったので、我々が持ち帰った魚は全部入るのでそのまま引き取る事になり、金園さんが釣ったマリーンのかけらも貰い氷漬けにして持ち帰る事になりました。
ちなみに、帰国後食べたヒラマサは美味であったことは言うまでも無く、マリーンも最高のお味でした。変なタイは腹を出さずに持ち帰ったので、焼いても異臭がするので食べる事は出来ませんでした。 最後に、シドニーで船釣りをする際のアドバイスなんぞを書いておきます。
行くときは、早めにシドニー富士丸金園さんに連絡してくださいね。
  • 人数は、6名位までがベストだそうです。
  • シドニー沖のベストシーズンは5月で次いで12月。まあ、春と秋のノッコ ミって感じでしょう。夏は沖から風が吹くので外洋は波2mが平均。冬は陸から風が吹くので凪ぎになるそうです。
  • 2日目に攻めた「ピーク」は、ここが最高の漁場で、今回は潮が超早く釣りになりませんでしたが、条件が良ければ、マリーン、シマアジキング、マダイの大きいのが釣れるそうです。この他好ポイントはいっぱいあるそうです。
  • マリーンは冬場を除いて高確率で釣れるそうです。ただ、1本上げたら帰港しちゃうパターンが多いみたいです。
  • 船は人数に合わせて船を手配してくれます。いくら富士丸といっても和船では ないので、勘違いしないように(たまにいるそうです)
    道具は、貸し道具があるので持っていく必要はありませんが、リールは持って 行った方が良いかも知れません。特にドラグが良い奴でPE6号200m以上あれば大丈夫です。仕掛けは、ハリスが6号以上のサビキ仕掛け(日本ではなかなか売ってないので、現地の釣り具屋で買うのがベストかな)を3本針でイワシのブツ切りでやります。ライブベイトも勿論できますが、エサは湾内でアジを釣ってから外洋に出ることになります。
  • シドニーでの船代は、チャーターする船の大きさと人数によりますが一人130豪ドル(約一万円)〜になります。

陸っぱりの様子や旅の記録は、TRAVAIR「旅行記」へどうぞ


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